柄杓で掬った水を墓石にかけ、掃除完了。
       __
        |\  \
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     .,,|  `i────i     |  |〜   _||_
      '';、 | .      |     し`J    |_|
       "''"'''""''"""'
ここには花を差す入れ物が無いので、数本束ねただけの小さな花束を、
墓前に横にして置き、線香に火を灯す。


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              (,,  ゚)
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              〜'  |     |_|
                 し`J

僕は今、あいつの墓参りに来ている。
あんまり頻繁に来るものだから、あいつの収められた墓だけ
綺麗に掃除されていて、周りからはちょっと浮いて見える。

なんでそんなに頻繁にここに来ているのかと言えば、それほど深い意味は無い。


ただ、強いて言うなら……あいつのことを忘れたくないから、だと思う。
小さい頃から一緒だったあいつのことだから、多分死ぬまで忘れないだろうけど。

 /()                       ∧∧   ∧_∧
(,_/ \  ∧∧    ∧∧           (,, ゚Д)  (・∀・ )
     \( ・∀)  (゚д゚,,)             |⊃:|   (  :   )
      O    ⊃⊂  ヽ)             〜|  0   人  Y
       し´U   し‐J            し'´    し'(__)

          ∧_∧
         (・∀・ )           ∧_∧ 〜 o'- 
         と   つ      と⌒ ̄( =∀=)つ    ,「l、
     ∧∧  (__つ_,)          U          | 匚|
    (,,  ゚)                     ∧∧    .`ー' (二二=
    (,  ,)                  ⊂(Дx *~⌒⊃
    〜__)                      ∪

あいつの声、笑顔、仕草。そういうのは、もう新しく作られること無く、
僕の記憶の中のあいつは、止まったままだから。


    ∧_∧              ∧,,∧
   (  ´∀)        ∧ ∧   ミ,, ゚Д彡   ∧∧
   (     )       (゚ー゚*)   (ミ  ミ)   ( *゚∀)^)     ∧∧
    人  y          U  |  〜ミ  ミ    と  /     (゚Д゚;)
   し'(__).      〜|  |   (ノ゙'ヽ,)  〜(_二⊃    と  ,j
            ハ,,ハ (/~U           (ノ       〜|  |
           (,*゚ヮ)                       (_/\)
           (__uu'
::::::::::::::::::::::::::::::...
  ∧_∧ :::::::..
 ( -∀- ) ::::::::.
 (    ) :::::::..
 │ |  |  :::::::..
 (_ノ、__) :::::::..

あいつが居なくても世界は続いていくのに、あいつはもう動くことはなくて。
あいつとの思い出は新しく作られることなく、ずっと止まったままになり。


       __
        |\  \
        |.: .| ̄ ̄|
        |. |   .: |      ∧∧
      _| .| :.   |_      (。_。,)
.     |\\|__| \    (  ,,)
     .,,|  `i────i     |  |〜   _||_/
      '';、 | .      |     し`J    |_|
       "''"'''""''"""'
──それが、悔しい。


線香の長さが半分ぐらいになり、そろそろ帰ろうかと思った頃。
                    __
│ もし、そこの方 |      /  /|
└‐y──────┘     | ̄ ̄|. :.|
          ∧∧´‐    .| :.   | .|
         (,,゚Д゚)     _|   .: |. |_
         (,  ,)   ./ |__|//|
        〜|  |    i────i´  |,,.
          し`J    |      . | 、;''
               "''"'''""''"""'"
少し離れた場所から、声をかけられた。


         /=ヽ
         ( ´ー`)
        (    つ┓
         | | |  ┃
        (_)__) ┃

声のほうを見ると、頭の毛が薄くなり、腰の曲がったお爺さんが立っていた。
にこにこと穏やかな笑顔が印象的な、人の良さそうなお爺さんだ。


                       __
                     /  /|
                     | ̄ ̄|. :.|
        ∧∧ ∧∧    | :.   | .|
        (Д゚≡゚Д゚)    _|   .: |. |_
         (,  ,)   ./ |__|//|
        〜|  |    i────i´  |,,.
          し`J    |      . | 、;''
               "''"'''""''"""'"

              │えと、僕ですか?
              └─────v──
│ええ、あなたですよ
└─────y───
      /=ヽ             ∧∧
      (,, ´ー)            (Д゚ ,,)
     (    つ┓          ∩  |
      | | |  ┃          │  |〜
     (_)__) ┃           し`J


       \丶
         ,, ヾヽ
         ヽ(,,・e・)
          ゝ yyノ        ヾヽ
          "~           (,, ・e)
                 ⌒Y⌒ 彡 _,,)

   ┌─────────
   │そうですか。癌でねぇ
   └─y───────


│今時珍しいですね。ご友人のお墓と言えども、
│そんな頻繁に来るなんて
└────y──────────────
             | ……まあ、半分以上家族みたいなものでしたし。
             | あんまり放っておくのもどうかと思いまして
             └──y───────────────
     /=ヽ    ∧∧
     ( ´ー`)   (,,゚Д゚)
 ||三┓ し  )三三(   ,).三||
 `┳╋━ヽ ) )━━ ヽ ) )━┳
.  ┸┃ (_)_)    し'J  .┸
    ┌─ヘ──────
    │家族、ですか……


│私の方はね、妻は事故で亡くなったのですが、
│せがれの方がね。癌で亡くなってるんですよ
└────y──────────────
     /=ヽ     ∧∧
     ( ´ー`)    (゚Д゚,,)
 ||三┓(つ   )三三(   ,)三||
 `┳╋━ヽ ) )━━ ヽ ) )━┳
.  ┸┃ (_)_)    し'J  .┸
          ┌──ヘ───
          │癌、ですか……
┌────ヘ────────────
│ええ、癌です。あなたのご友人と同じですね
└───────────────────
お爺さんは、笑顔を崩さないまま、言う。
自分の子供を殺した、病気のことなのに。


          │……どうして、そんな
          │笑顔で言えるんですか?
          └───y───────‐
     /=ヽ     ∧∧
     (,, ´ー)   (‐Д‐,)
 ||三┓ し  )三三(   ,).三||
 `┳╋━ヽ ) )━━ ヽ ) )━┳
.  ┸┃ (_)_)    し'J  .┸
     ┌─ヘ────‐
     │……はい?
     └──────
お爺さんの笑顔を見ていると、あいつを思い出す。


   ___∧_∧___
   ||   ( ・∀・)   || ∧∧
   ||_______(    ),__||(゚Д゚,,)
   ||ヽ〜〜ノ ⌒~ヽ 〜 ⊂  ヽ
   ||\.\         \ )〜
.     \.\|| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄||
.       \.|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
         || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||

自分の病気のことなのに、楽観的に考えていて。
癌になったのが他の誰かじゃなく、自分で良かったと。恥ずかしげも無く言えて。


    │僕は、まだそんな風に笑顔で言うことはできません。
    │『あいつは癌で死んだ』だなんて。
    └───────y────────────
     /=ヽ     ∧∧
     (,, ´ー)   (゚Д゚#)
 ||三┓ し  )三三⊂  ).三||
 `┳┃━ヽ ) )━━ ヽ ) )━┳
.  ┸┃ (_)_)    し'J  .┸
┌─────────ヘ─────────────
│本当は、まだ認めたくないんです、あいつが死んだことを。
│納得できてないんです。
│こんな、どうしようもないもので殺されて居なくなったなんて
└────────────────────────
やばい。感情的になってる。
冷静な自分がそう自覚していても、溢れ出す感情を止められない。


でも、お爺さんは何も言わず、ただ笑顔のまま聞いていて。

     /=ヽ     ∧∧
     ( ´ー`)   (゚Д゚,,)
 ||三┓ し  )三三⊂  ).三||
 `┳╋━ヽ ) )━━ ヽ ) )━┳
.  ┸┃ (_)_)    し'J  .┸
 ┌────ヘ───────────
 │……少し、調べたんですよ。癌のことを
 └─────────────────
そう、言ってきた。


 │と言っても、調べたのはつい最近で、せがれが亡くなってから
 │何年も経ってからなんですけどね。
 └─────y──────────────────
     /=ヽ     ∧∧
     ( ´ー`)   (#-Д)
 ||三┓(つ   )三三(   ,)三||
 `┳╋━ヽ ) )━━ ヽ ) )━┳
.  ┸┃ (_)_)    し'J  .┸
┌────ヘ────────
│何でも、日本人なら二人に一人は
│癌になるという話じゃないですか
   ┌───────ヘ────────────
   │……そうですね。それぐらい、僕だって調べましたよ
   └─────────────────────‐
まだ熱くなった頭は冷めない。お爺さんの言葉に、つい感情的に返してしまう。


  │そこから考えるとね。
  │ここに私とあなたの二人が居ます
  └────y──────────
     /=ヽ     ∧∧
     (,, ´ー)    (゚Д゚,,)
 ||三┓(∩ つ三三(   ,)三||
 `┳╋━ヽ ) )━━ ヽ ) )━┳
.  ┸┃ (_)_)    し'J  .┸


 │そして、私のせがれ、あなたのご友人の二人が癌になりました。
 │これで、四人中二人……二人に一人は癌になってます
 └─────y──────────────────
     /=ヽ     ∧∧
     ( ´ー`)    (゚Д゚,,)
 ||三┓(つ   )三三(   ,)三||
 `┳╋━ヽ ) )━━ ヽ ) )━┳
.  ┸┃ (_)_)    し'J  .┸
     ┌─────ヘ───────
     │……だから何だと言うんですか?
┌────ヘ─────────────
│ええ。二人に一人が癌になるというのなら、
│私たちは癌にならない、ということになりますね
└───────────────────‐
あいつの言葉を思い出す。


 | そうかー、それならお前運が良いなー。お前は癌じゃねーんだろ?
 | それならきっと、これから先も癌になることも、癌で死ぬことも無いって
 `ー-―−―- ―-―y−―-‐- ―-−- ―-―−―-‐- ―-−- ―-―−―
   ___∧_∧___
   ||   ( ・∀・)   || ∧∧
   ||_______(    ),__||(゚Д゚,,)
   ||ヽ〜〜ノ ⌒~ヽ 〜 ⊂  ヽ
   ||\.\         \ )〜
.     \.\|| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄||
.       \.|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
         || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||


     │……ふざけてるんですか?
     └───────y────
     /=ヽ     ∧∧
     (,, ´ー)    (#゚Д゚)
 ||三┓(つ   )三三(   ,)三||
 `┳╋━ヽ ) )━━ ヽ ) )━┳
.  ┸┃ (_)_)    し'J  .┸

あいつの言った言葉を、おじいさんに
冗談で使われているような気がして、苛立つ。


│いえ、ふざけてませんよ。ただね。そんな高い確率で癌になるのなら、
│それはもう、運でしか無いと思うんですよ
└─────y────────────────────
     /=ヽ    ∧∧
     ( ´ー`)   (゚Д゚#)
 ||三┓ し  )三三(   ,).三||
 `┳╋━ヽ ) )━━ ヽ ) )━┳
.  ┸┃  (_)_)    し'J  .┸
     ┌──────ヘ────────────
     │運って……そんな不確かなもので癌になったり、
     │癌に殺されるって言うんですか


│だからこそ、頑張って生きないとでしょう?
└─────y────────────
     /=ヽ    ∧∧ (_
     (,, ´ー)   (゚Д゚,,) て
 ||三┓ し  )三三(   ,).三||
 `┳╋━ヽ ) )━━ ヽ ) )━┳
.  ┸┃  (_)_)    し'J  .┸


  「 ̄,、,、
  |  (:::;;;)       /=ヽ´‐
 l二 (::;;;;)      (−` ,,)
    UU.      ┏と  )
           ┃ | | |
           ┃(_(_)
┌───────────────────────────
│墓前に佇むあなたを見かけて、後悔しているように見えたんですよ。
│『癌になっているのが自分だったなら』って、そう思っているように見えたんです
└─────y───────────────────────────
     /=ヽ    ∧∧
     ( ´ー`)   (゚Д゚;)
 ||三┓ し  )三三(   ,).三||
 `┳╋━ヽ ) )━━ ヽ ) )━┳
.  ┸┃ (_)_)    し'J  .┸
           ┌─ヘ─
           │……


│あなたのご友人が亡くなったことを認めるかどうかは、あなたの自由です。
│でも、身代わりになれなかった自分自身を悔いても、意味がありません
└─────y─────────────────────────
     /=ヽ     ∧∧
     ( ´ー`)   (,‐Д‐)
 ||三┓ し  )三三(   ,).三||
 `┳╋━ヽ ) )━━ ヽ ) )━┳
.  ┸┃ (_)_)    し'J  .┸
       ┌────ヘ───────────────
       │……僕は、まだそんな風に考えることができません
┌─────ヘ────────────────────
│ええ。あなたはまだ若い。今は前向きに考えることができなくても、
│いつかは何かをできる日が来るでしょう。


│ご友人の為にお墓参りを繰り返しているあなたなら、ね
└─────y──────────────────
     /=ヽ    ∧∧
     (,, ´ー)   (,,゚Д゚)
 ||三┓ し  )三三(   ,).三||
 `┳┃━ヽ ) )━━ ヽ ) )━┳
.  ┸┃ (_)_)    し'J  .┸
           ┌─ヘ─
           │……


何も言葉を返せない僕の顔を見てから、お爺さんは席を立った。
┌───────────────
│さて、随分と長居してしまいましたね。
│長い間つき合わせて申し訳ない
└─────y──────────
     /=ヽ    ∧∧
     (ー` ,,)   (゚Д゚;)
 ||三┏と   )三三(つと,)三||
 `┳┃ | | | ━━ ヽ ) )━┳
.  ┸┃ (_)_)    し'J   ┸
       ┌────ヘ──────────
       │あ、いえ……あの、すみませんでした。
       │さっきは言葉を荒げて
┌────ヘ─────
│いえいえ。とんでもない
└──────────
この会話の間、お爺さんはずっと笑顔のままだった。

その笑顔は、現実を受け入れ、認め、
それでも何かを成し遂げられると思っているからなのだろうか。


   ___∧_∧___
   ||   ( -∀-)   || ∧∧
   ||_______(    ),__||(Д゚ ,,)
   ||ヽ〜〜ノ ⌒~ヽ 〜 ⊂  ヽ
   ||\.\         \ )〜
.     \.\|| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄||
.       \.|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
         || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||

あいつも……何かのために、笑顔で居続けられたのだろうか。


  │あの、お爺さん。最後に聞いても良いですか?
  └─────────y──────────
             ∧∧
             (,,゚Д゚)
 ||三三三三三三三./つ ,)三||
  `┳━━━━━━ヽ ) )━┳
  . ┸          し'J .┸   /=ヽ´-
                     (ー` ,,)
                    (    つ┓
                     | | |  ┃
                    (_)__) ┃
        ┌─────'l─
        │ん?どうぞ?


  │お爺さんは、癌で亡くなってしまった息子さんのために、
  |何かできていると思いますか?
  └──────────y──────────
             ∧∧
             (,,゚Д゚)
 ||三三三三三三三と  つ三||
  `┳━━━━━━ヽ ) )━┳
  . ┸          し'J .┸   /=ヽ
                     (ー` ,,)
                    ┏と   )
                    ┃ | | |
                    ┃ (_)_)
               ┌──'l─
               │……


      /=ヽ       │何かできているか、ですか。難しい質問ですね
      (,, ´ー)      .│ん〜……
     (    つ┓     ノ────────────────────
      | | |  ┃
     (_)__) ┃

                ∧∧
               (゚  ,,)
             ||三三三三三三三三三三三||
             ┳━━━━━━━━━━┳'
             ┸ ー'‐'             ┸


      /=ヽ     │できてますよ。多分。
      ( ´ー`)     .│今できてないのなら、できるようになれば良いだけですからね
     (    つ┓   ノ────────────────────────
      | | |  ┃      │そうですか。……ありがとうございました
     (_)__) ┃      └──y─────────────

        ┌─ヘ───────
        │そうですか。それでは
        └─────────
                ∧∧
               (゚  ,,)
             ||三三三三三三三三三三三||
             ┳━━━━━━━━━━┳'
             ┸ ー'‐'             ┸


   /=ヽ
  (ー` ,,)
  c(   )
 ┃ Y 人
 ┃(__,)-'
       ┌─ヘ──────────────
       │ご迷惑でなければ、また話をしましょう
       └────────────────

                ∧∧
               (Д゚ ,,)
             ||三三三三三三三三三三三||
             ┳━━━━━━━━━━┳'
             ┸ ー'‐'             ┸

と言い、お爺さんは休憩所から出て行った。


           │できてないのなら、
           │できるようになれば良いだけ……
           └───o───────────
             ∧∧ °
             (,,゚д゚)
 ||三三三三三三三(,   )三||
  `┳━━━━━━ヽ ) )━┳
  . ┸          し'J .┸

お爺さんが言った言葉を繰り返す。


まだ僕は、あいつの死を受け入れられてない。

   _________
   ||             || ∧∧
   ||______ノ ⌒~ヽ,,__||(д゚;,)
   ||ヽ〜〜ヽ──ヽ'〜'⊂  |
   ||\.\          \ |〜
.     \.\|| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄||
.       \.|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
         || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||

あいつが癌で亡くなったのは事実だし、
癌を治す術は見つかりかけているけど、まだ形にはなっていない。
まだまだ癌が「不条理」である以上、それで亡くなるのも不条理だと思っている。


でも。
だからと言って、何もしないで良いとは思わない。抗えないとは思わない。

     │きっと、僕にもできることはあるはず
     └────────y──────
              ∧∧
              (,,゚Д゚)
 ||三三三三三三三三(   )||
  `┳━━━━━━ 〜|  |.┳
  . ┸               し`J.┸

小さく、呟く。


あいつが最後まで笑顔で居たのは誰のためか。何のためか。まだ解らないけど。
でも、あいつの笑顔を曇らせるわけにはいかないから。

   ___∧_∧___
   ||   ( -∀-)   || ∧∧
   ||_______(    ),__||(Д゚ ,,)
   ||ヽ〜〜ノ ⌒~ヽ 〜 ⊂  ヽ
   ||\.\         \ )〜
.     \.\|| ̄| ̄| ̄| ̄| ̄||
.       \.|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
         || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||


 ||三三三三三三三三三三三||
 `┳━━━━━━━━━━┳
  .┸               ┸
                   ∧∧
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                  (./~ヽ)

今からでも、僕にできることを探していこう。